カオスの参考書のはじめの方に必ず登場するローレンツのストレンジ・アトラクタの様子をイメージできる様に簡単な物を作ってみました(シンプルです・・)。こうして目に見える形で実感できた事で初めて"カオスとは何か"という事の一端がじわじわ実感できた気がします。うーむ、なるほど。僕は技術畑の出身ですが、カオス理論などについては全くの素人ですので、理解度も中途半端なままとりあえずは基本的なローレンツの式をFLASHに組み込んでみたのですが、これだけでなにやらピピッと感じる事ができました。カオス理論以前は
「自然界に多く見られる複雑で予測不可能に見えるような現象は、当然複雑な方程式によって表現されるとしか思えないので、多分実際問題としては数式での表現が不可能か、または非線形の方程式になんとか表せたとしても、そこから解を得る事はまずあきらめた方が良い。」
であったのが、カオス理論が新たに持ち込んだ観点は、
「自然界に多く見られる、一見複雑で予測不可能に思える現象であっても、その振る舞いは単純な数式/少ないパラメータによる記述に還元できる場合があり、もしや解く事もできるかもしれないし、そこから挙動を猫像したり、うまくすれば将来の状態を予測する事もできるかもしれない。」
よく耳にしてはいた事なのですが、噛み締めれば噛み締めるほど、これはかなりえらい事なんだという事がしみ込んできました。
(2006.6.30)