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雑談・・

 宇宙カレンダーという物をご存知でしょうか。
故カール・セーガン博士が「エデンの恐竜」「COSMOS」といった著作やTV番組で紹介した物で、宇宙の全歴史150億年(近年では137億年と考えられていますが、当時の本を見てみると”約150億年”となっていた)を365日に圧縮して、1年間のカレンダーに例えます。

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 宇宙誕生を1月1日の午前0時、12月31日の最後の瞬間を今日、と対応づけるのです。
恒星の誕生が2月の初め、太陽系は9月9日に誕生、地球誕生は9月14日で、人類の誕生は12月31日の午後10時30分、といったぐあいです。
当時、ポピュラーサイエンスおたくの高校生だった私は(今もですが・・)このお話にものすごく引きつけられました。
人類の歴史に比べて、宇宙という物がいかに壮大であり、虫けらのようなわたくしなどに比べて時間も空間もどれほど想像を超越した物である事か。
ところで、このすばらしい”宇宙カレンダー”方式は、時間と時間の比率、ある物に比べてある物がどれくらいの比率で巨大であるのか、という表現方法、すなわち相対的な記述を行っています。
人類の歴史が、宇宙の歴史に比べてどれほどの比率であるか、という事を体感させる手法であり、"1年"という時間の大きさを大枠として設定して、それに対して人類の歴史は1時間30分でしかない、という表現手法だということ。
こいつの問題点は、そもそもの基準の150億年という時間のスケール感を把握できていないという点にあり、堂々巡りになってしまっている、あくまで相対的な表記にすぎないわけです。
一方、私が考えようとしているのは、相対的ではない、もう少し絶対的っぽい感覚、人がイメージとして持っている”1年間”という大きさの皮膚感覚を1つの長さのユニット、単位として、人類20万年とは、宇宙138億年とは、という距離感を実感しよう、という試行錯誤でありまして、目指している方向が宇宙カレンダーとはやや異なるのです。
すみません、ややこしいでしょうか。私の説明がへたくそなので申し訳ないです・・
ともあれ、私の方法では次のような表現となります。

宇宙の歴史138.2億年は、徒歩で143日と23時間。
人類の歴史20万年は、徒歩で3分。(1年/1mm)

基本方針である 1mm と1年という目盛りを使い、徒歩時間に換算します。

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 これまでの説明で何度か使ってきた"単位の置き換え"とは要するに、時間や数を距離的な感覚に置き換えて実感しやすくするということなのですが、ここで思わず連想してしまうのが、ちょっとこじ付けですが、ミンコフスキー空間です。

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 世界は基本的には3次元空間であり、その他に時間という別種の座標軸があり、いわゆる3+1次元であるようなイメージがごく普通の感覚ですが、特殊相対論などで扱うミンコフスキー空間では、時間軸と他の3次元とをあわせて4次元時空という形で世界を理解します。
時間軸も空間座標つまり距離の次元と同等に扱い、宇宙にある物体はすべてこの時空間座標の中の一点として扱われます。(時間軸方向の尺度は光速度c x 時間t で次元は距離)
時間と距離を同じ座標軸の仲間として扱う。時間も距離である!
今のところ人類は時間方向を自由に行き来する事はできず、あたかも慣性移動しているかのように過去から未来へと等速移動する流れに身を任せるしか有りません。
SF小説的な言い方ならば、空間での慣性飛行の方向は力を加えれば変えられる訳で、将来タイムマシンのパワーによって人類が時空間座標の中を自由に移動できる日も来るかもしれません。ニュートリノが光速を超える?昨今ですし。
何が言いたいのか・・先の章でふれた時間と距離の置き換えについて、もしかしたらこれは空間座標と時間座標を同等に扱う4次元時空の深い真理と何か関連が有るのかも、とふと不思議な気分になった、という事で・・
妄想はここまでといたします。

 
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