本章で使用する時間スケール
時間を数える単位としてはまず秒からはじめ、場合によって分、時、日、年などを臨機応変に使用するという緩い感じのルールで考えています。
各単位が秒でどれくらいのサイズかを確認しておきます。
1分 = 60秒
1時間 = 3 600秒
1日 = 86 400秒(8万6400秒)
1年(365.25日) = 31 557 600 秒(3155万7600秒)
大きさをイメージする、という目的に鑑みれば、すでに8万あたりからほとんど把握が難しくなってき、3155万に至ってはもう無理な数字です。
そこで、”時間_長さ置き換え”を用いる事にします。
1秒を1mmと置き換えると、
1分 = 6cm
1時間 = 3.6m
1日 = 86.4m
1年 = 31.5576km
1日の長さ86.4mはイメージしやすくなりました。
1年にあたる31kmはちょっと長い距離ですので、歩いてみる事にします。
時速4kmで割り算して、31.5576km は徒歩で 7.8894時間。
以上が "年" の分析となります。
ちなみに31kmというと、直線距離ですが、東京から横浜、大阪から神戸、くらいの感じでしょうか。
1秒が1mm、というのはとてもイメージしやすいです。
もしもアナログ時計をお持ちでしたら、ちょっと秒針の動きを眺めてみてください。
文字盤の1秒の幅が1mmくらいですとなお良のですが。
この秒針の動きが”1mm/秒”の動きそのものである訳です。
文字盤が円形ではなくまっすぐ延びた、直線形時計なるものを想像してみてください。
その目盛りの上を秒針が1秒間に一目盛 = 1mmずつコチッ、コチッ、と前進しています。
その秒針は、東京からスタートして1年後に終点の横浜にたどり着きます。
私など1年は飛ぶようにすぎていく様に感じてしまいますが、実はこの膨大な量の1秒1秒の積み重ねの上に成り立っているのだと思い知らされます。