行った事のある人なら、客席を埋め尽くしている大群衆の数のイメージを持っているかもしれませんが、それが1万点シート5枚分くらいの数って事です。
紙の上の点点一つ一つが人間に見えてくればすてきです。
(または熱を測った方が良いかもしれません・・)
これまで世界各国で6,000機を超える人工衛星が打ち上げられていますが、回収されたものや落下したものなどがあるため、いま地球の上空を飛んでいる数は約3,000機、そのうち赤道上空約36,000kmの静止軌道にある人工衛星は300~400機といわれています。
一方、宇宙ゴミ:スペースデブリが近年問題となっています。
地球の周りを無数の点々が蜂の群れのように舞い踊っているCG映像を見かけますが、あれを見ると、本当に今にもぶつかって落っこちてくるんじゃないかと心配になります。
およそ12,000のゴミが地球の衛星軌道上に漂っており、いつ人工衛星や有人ロケットに衝突してもおかしくないんじゃ無いかとハラハラします。
しかし実際のスケールで見てみると、ちょっと印象が変わるかもしれません・・
衛星のサイズは大小様々ですが、まあ大まかに1mサイズの立方体を衛星と見立てるとして、それを1mmのサイズに縮小すると、スケールは 1/1000 ということになります。
そこで、地球の大きさを 1/1000 にすると、直径13kmです。
イメージしてみます。目の前にある直径13kmの球体に向かって、1000個シート3枚分の点々、これをわっと振りかけます。
やがて各点は分散しておのおの自由に直径13kmの球体の周りを虫かなにかみたいに飛び回りだします。
デブリの場合は1万個シート1枚とちょっと分ということになりますが。
さて、こいつらが衝突するなんて事が、そんなに年中起こりうるでしょうかと。
デブリをまき散らす事は基本的にはまずい事でありまして、なるべく避けられるべき事ではありましょうが。
国際宇宙ステーションはこれまで何回かデブリ回避行動を行っているようですが(宇宙ステーションでかいから・・)。
このような感じで、TVや新聞雑誌などで見かけたいろいろな数を、これらのシートを使って確認すると、なにか数に対する実感が増すような感じがします。
ネットで調べてみても、それぞれに諸説有るようで、ここでは大まかな値としてご了承ください。
関ヶ原(1600) 死者8000人
1000 x 8枚ですね。以下同様に、
三十年戦争(1618-1648) 死者400万人
1万 x 400枚
仏革命/ナポレオン戦争(1792-1815) 死者490万人
1万 x 490枚
第一次世界大戦(1914-1918) 死者2600万人
1万 x 2600枚。このあたりから別次元の数になってきてる事がお分かりでしょう。
第二次世界大戦(1939-1945) 死者5500万人
1万 x 5500枚
ベトナム(1960-1975) 死者236万人
1万 x 236枚
さて、この規模の数になってくると、実際にプリントアウトするのは現実的でない数になってきました。
次節では、このような膨大なページ数に対する考え方を検討します。
世界中に埋められている地雷の量についてはいろいろな数値を目にしますが、約1億個以上という数字で、これを最後の例に取り上げてみます。
1億個はやはり相当な数で、1万個数シートでは以下のような事になります。
1万個シートの点の数分の1万個シートを用意して、その全部の点の数がちょうど1億個となる訳です。
この辺りがそろそろ一つの限界の区切りとなりそうです。
数千万、何億個というレベルあたりから、数シートの枚数増加による限度が見えてきました。
しかしここであきらめてはならず、次節では私が本当にやりたかった事、世界の人口70億人とはなんぼの物なのか実感できるかどうかに挑戦します。