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5. 銀河、さらに。

140億個:人間の脳細胞の数

 人間の脳細胞の数は140億だそうです。
ちなみに脳の深部や小脳も含めると1000億から2000億くらいになるということらしいですが。
また、脳細胞が毎日何万個も死滅していく、とかいった都市伝説も耳にしますが(ほんとなのかなぁ)、とりあえずは140億というやつを調べてみます。
先に調べた、世界の人口70億の2倍、という言い方もできますが、今回は立体的に分布した脳細胞の数のイメージ、体積のイメージをしたいので、立体で考えるのです。
14,000,000,000 = 2,800 x 2,500 x 2,000 こんな感じで3つのかけ算に分解すると、1mm球で考えますので、
2.8m x 2.5m x 2m となります。こんな感じですね。

人間の脳細胞の数は、2.8m x 2.5m x 2m(1個/1mm球)
100万個キューブで、28個x25個x20個=1万4000個
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 この体積の中にびっしり1mm球が詰まっている、その数が140億個という事です。
毎日減っていく脳細胞の数(?)である1万個のサイズを参考に図の中に入れておきました。
140億というのがほんとにでかい数なので、多少減ってもびくともしない感じがしてきます。
(4億個シートの中の点1個が1万個相当だった、と言った方がこの場合はわかりやすいかもしれません・・)
しかし、改めて、脳は一つの宇宙なんだなーと、確かにコンピューターではまだまだ人間は作れそうもない。

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1千億個:天の川銀河の星の数

 それでは、これが本当に知りたかった、銀河系の星の数の規模すなわち”1千億個”。
現在では、銀河系の星の数は2000億とも言われているようですが、私のような年寄り世代にとっては、銀河と言えば1000億、と決まってるんです。
その原因の一つが、多分これだと思うのですが。

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冒頭の有名な部分にて、銀河系の星の数は1000億個であると、これが子供心に刷り込まれてるのです。
それに、1千億個というのは、ある意味基本単位なので(2000億はこれの2つ分ですので)ここは1000億個という物を調べる事にします。
さて、3つのかけ算に分解すると、例えば
100,000,000,000 = 1,000 x 10,000 x 10,000
1mm球で考えますので、
1m x 10m x 10m です。

銀河の星の数は、1m x 10m x 10m(1個/1mm球)
1m立方体で100個
100万個キューブで、10個x100個x100個=10万個
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 やっぱりでかいですね。気が遠くなるほど、でかいですね。
子供のプールって、これくらいの容積でしょうか。
この容積の中に1mmのつぶつぶがぎっしり詰まっている様を想像できますでしょうか?
1m x 10m x 10m というサイズ自体は十分私たちのイメージ能力の射程内かと思いますので、手元の100万個キューブを矯めつ眇めつ、1mm球が空間にぎっしり詰まっている感じをイメージし、それをプールくらいの体積に拡張すれば・・

さて、ここで満足してもいいのですが、ちょっと工作意欲がわいてしまい、こんな物を作ってみました。

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アバウトに銀河の形っぽくしたかったのでちょっとへんな形ですが、体積が100cm立方になるように作りました。
1cm立方が100個分です。
これはちょうど、先ほどの子供プール大の実サイズ銀河の1/100スケールの模型になっているのです。
このモデルの1mm立方が、実際には100万個キューブの大きさに相当する様なギアチェンジになっています。
1000億個が手のひらにのりました。楽しいです。
面積1cm平方、厚み1mmの領域が星1億個分に相当します。
ところで、こんなにたくさんの星の中で、私たちの目に見えている星の数は、めいっぱいで7500個くらいだそうです。
その数は、このモデルで当てはめると、1mm四方の面積よりも小さくなってしまいます!

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60兆:人間の細胞の数

 話がまた人間に戻って、もう一つ気になる項目、”人間の細胞の数”。
60兆と言われております。
つまり銀河系の星の数よりも桁違いなでかさです。
なにか不思議な気持ちになります。
見下ろせばそこに私の体はある訳で、ありきたりな顕微鏡でのぞけば、私を作っている細胞を見る事が簡単にできるでしょう。
その数が銀河の星の数よりも圧倒的に多いと。世界は本当に面白い。

60,000,000,000,000 = 20,000 x 30,000 x 100,000
1mm球換算では、20m x 30m x 100m

人間の細胞の数は、20m x 30m x 100m(1個/1mm球)
10m立方体で60個
1m立方体で6万個
100万個キューブで、200個x300個x1000個=6千万個
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 ガンダムの5〜6倍ほどの大きさでしょうか・・

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6x10の23乗個:アボガドロ数

 締めくくりとして、アボガドロ数という物を調べてみます。
アボガドロ数は、原子や分子の数を扱うときに用いられる単位で、水素1グラム、炭素なら12グラム分に相当する原子の数ですね。
重さという物については今まで考えておらず、グラムという物を基本尺度にできるかどうかは保留事項ですが(例えばスーパーでお肉を測るときの最小単位という事で..)ここは一つ、水素1グラム、というわかりやすい値で。
その数は約6x10の23乗 個です。

60,000,000 x 100,000,000 x 100,000,000
1mm球換算で、60km x 100km x 100km

アボガドロ数は、60km x 100km x 100km(1個/1mm球)
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 なにに例えれば良いでしょうか・・
少なくとも地球上にはこのような構造物は存在しません。
エベレストの高さがせいぜい8.8kmです。
上空100kmを境界(カーマン・ライン)として、下を大気圏、上を宇宙空間とするそうです。
この大きさを理解するために、セオリー通り縦横高さそれぞれ徒歩で歩いてみるのも一つの方法かもしれませんが、はたしてではその体積の大きさを実感できますでしょうか。
残念ながら体積を”歩く”事はできそうにありません。

ついにその時がきたようです・・ギブアップ・・

水素1gの原子の数(重さ:エネルギー)の前に、これまで積み上げてきたすべての努力が敗れ去りました。
この数は、捕まえられません。
やはり原子の世界、素粒子の世界は、人間の思考力を超えたスケールの世界でした。

・・追記
上の文を書いてしばらく後、スプライトと呼ばれる現象が、雑誌やNHKの番組などで話題になり始めました・・

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地表近くの雲あたりの高度から宇宙空間の方向に向けて発生する、超巨大な雷放電の様な物らしく、これがまさに、高さ100km近くに及ぶ巨大現象のようなのです。国際宇宙ステーションからも写真が撮られるようになってきています。

 
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